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zoom RSS 読んでいて、うちひしがれた本。『日本沈没』(小松左京・著)( ゚ ρ ゚ )

<<   作成日時 : 2006/05/09 19:51   >>

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常日頃、映画につけドラマにつけ小説につけ、
やたら感情移入しがちなねこねこではありますが。
フィクションでここまでヤラレタのは初めてかもしれない。
特に、ここんとこ『国の機能って国民にとってのナニさ?』ということを考えさせられているだけに、いつもより余計に衝撃が。

『日本沈没 上』 小学館文庫 こ 11-1(上下巻/小松左京・著)

昔話題になったというのは、おぼろげに知ってました。
・・・と言っても、1973年当時の発表&超スピード映画化とのこと。
ねこねこは物心付く前、リアルタイムで覚えてるハズはない年齢なのですが。うちの旦那さまに至っては生まれる前だったりします^^;

小松左京氏の小説は、ミドルティーンの頃にえらいハマった記憶があったような気がしたんですけど・・・。
『さよならジュピター』は鮮明に覚えてます。でもこれは映画脚本をベースにしたノベライズだったそうな。
映画だと『首都消失』は何回かTVで観ましたが、実は原作を読んだことがなく。

・・・てことは、小松左京氏の小説を腰据えて読むのは、
今回なんと初めてだったと自分でも驚き。

SF自体は小学生くらいの頃から好きだったと思うんですけど、気が付いたらハインラインだクラークだアシモフだと海外作家の作品ばっかり読んでいましたし。(一番印象に残ってるのは、E.C.タブのデュマレスト・サーガ。夢中になって集めたものの、今は処分しちゃってます。絶版になってるそうなので、手許に残しておけばよかったと後悔しきり)


今回、夏公開の映画を観たいと思って、例によって原作をまず読むことにしたのですが。
・・・これ、ホントに33年前の小説?と思った。

いや、国際情勢は東西冷戦下の設定で書かれてますし、
JRは国電だし、NTTは電電公社なんですけどもね。
壮年の登場人物は戦中世代だったり。

でも、不思議と違和感がなく読めてしまうのです。
物語のシーンが

現場→事象→政府→事象+民衆→政府→現場+事象+民衆


といった具合にノンストップで次々に描かれていきますが、
特に政府の対応や現場との軋轢を描くシーンは
今もしコトが起これば、その通りのことが起こりそうだなぁ、なんて。
野党のムダな追求とかさ(今そんなこと言ってる場合じゃねぇぇぇ!!みたいな)、
緊急時に集積した情報の活用・運用のまずさとか。
まぁ・・・リアルで何かあった場合は、中枢でどんな話がされているかなんて実際には一般人には分かりっこないんですけどね・・・。


諸外国との内々の移民交渉、国連で難航する日本難民の受け入れ協議、いざ列島の沈没が始まったら、救援活動に協力する一方で大胆な領海侵犯をするソ連軍(今の情勢なら中国と置き換えられるかも?)などなど・・・。
著者は執筆当時何気なく挿入したシーンかも知れないが、国連で難民受入れ協議が難航している真っ最中に、モンゴルから受入れOKの回答が打診されて来た一方で、韓国代表から『韓国南部に予想される被害への対策検討の要請』が来たシーンなんか、「うわ、マジありそうだ」とかw


しかし何よりも胸を締め付けられるような感覚だったのは、生々しい災害の描写です。近年の大規模な災害で被災した方は、読まないほうがいいとさえ思いました。地名を挙げての細かな描写が余計に生々しさを増します。

しかも話の進行上、どーしても後半に向けて被害が拡大していくわけで、
こっちも読み進むうちにどんどん身を切られるような辛さが増していくわけです。
読み終わったときには、どっと疲労。
でも、途中で本を伏せられない!
「面白くてやめられん」と言うよりも、「途中で止めてはいけないような気がする」のね。
一旦始まったらもう誰にも止められないっていう一連の事象を、感情移入しすぎて一緒に体験してた感覚です。怖すぎて目が逸らせない、というか。

読んでて胃が痛くなるような緊張感と切迫感(いや実際痛くなったんだけど)。
フィクションでこれだけ精神的に不安定にさせられるとは・・・(´;ω ;`)
(っつーか、そんなに小説に入り込んでどーすんのよ >自分orz)

最近首都圏も微弱とは言えちょくちょく揺れるもんで、
家のきしむ音とかにものっすごい敏感になってたりしてて。
本を読み終わった後、数日は何だか不安で眠れなかった・・・(ただでさえ不眠気味だっつーのに)


しかも、上巻で地殻変動に関する説明部分があって、非常に興味を惹かれてネットで用語を検索したり、googleマップのサテライト面を見たりしながら読んでしまったものだから・・・

リアルな怖さ倍増だったよぅ。・゚・(ノД`)・゚・。シマッター

リアルでの科学とフィクションである疑似科学の境界線がほんとに微妙。
しかもこの小説より後になってから、研究されて確立した理論も先取りされてる・・・。



今夏公開の映画版は、原作よりも時間軸を進めて現在に設定された内容になっているそうで、キャラクターの設定やイメージは原作とは違っているようですが。
そこにどんな風に政治的背景を盛り込んでくれるのか。
【日本沈没公式HP】 http://www.nc06.jp/

今回、防衛庁と陸海空の自衛隊、東京消防庁が全面的に製作協力してるそうなので、より臨場感があるかもしれませんね(最近なんだかそういう協力が多いですね・・・)。
ただの映画と思わずに、覚悟して観に行ってみようと思います。
日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
ものごころつきまくりで、
当時、日曜夜八時からテレビでやってましたよ、日本沈没。最終回では日本列島が房総を頂点として二つに折れ曲がり、北海道と九州がくっついちゃうんですよ。
ただ今回の映画化にかの国が絡んでいるのは許すまじですが。
tesa
2006/05/10 00:08
ほほー、小説は読んだことなかったなあ..73年っていうと結構ノストラダムスが大流行したころではなかったでしょうか。あーゆー終末思想というかカタストロフィー症候群みたいのがあったんでしょうかね。‘さよならジュピター’は映画で見ましたが。‘首都消失’はビデオで見てラストに笑っちゃいましたが。
正味阪神大震災の被災者として言えば、これ以上はやめてねって思いますけど、危機管理の観点からは想定して考えることは大事なんだろうなあ。
でも、ほんとね、暗闇の町って怖いですよ。
ファイブ
2006/05/10 08:51
実はリアルタイムで映画を見てたりして(^_^;)
仮面ライダー1号が民間人になって、主役をやってるやつ。
授業の一環として、小学校(たぶん5年生)の先生が映画館まで見せに行ってくれました。
強烈だったなァ。有名な学者さん(忘れちゃった!)がしっかりと協力、劇中でも『プレートテクトニクス理論』を説明したりしてるんですよね。
でも小説は読んでいないんですよ。
早速読んでみようっと!(中古でネ)
彦勘助
URL
2006/05/10 09:21
 そうなんですよね〜、なんでテーマ曲を彼の国の人間に歌わせるのか。なんかホルホルされてるみたいでヤな気分。

 でまぁ、ヤな気分になったら筒井康隆の「日本以外全部沈没」でも読んで気を紛らわせてみるのもよろしいかと。

 ・・・そういや「日本沈没」って読んだことないなぁ。
KWAT@仕事せれ
URL
2006/05/10 09:26
>tesaさん
北海道と九州がくっつくとは・・・また原作をずいぶん誇張した作りだったのですね、ドラマ版は^^;

今回のリメイク版映画は製作がTBS、プロモーションは例によって電通が関係してますからねぇ。主題歌だけならまだしも、製作側にも何か影響があるんだろうか・・・?
ま、製作側に影響したとしても、このストーリーなら嬉々として詳細まで作りこんでくれるのは間違いないですよ^^;


>ファイブさん
そうそう、当時ノストラダムスもブームだったみたいですね。
実際に社会不安も大ヒットの背景にあるみたいですね。高度経済成長がひと段落、オイルショック、しかも出版直前からの浅間山噴火やら海底火山噴火やらがあって、魚類の異常行動なんかが観測されてたそうです。(文庫版解説より)

映画では阪神大震災をベースにしたエピソードが盛り込まれるらしいですけど、小松左京氏は阪神大震災の時の政府対応にかなり不満と憤りをお持ちとか。その辺りが反映されていると、かなり見ごたえがあるかも。
ねこねこ
2006/05/10 17:36
>彦さん
えぇー、学校の授業の一環でこの映画とは!
今だと絶対ムリですね。保護者が文句言いそう。

プレートテクトニクス理論が一般に知られるようになったのは、この作品からだそうですよ。作品中の竹内教授はご本人が演じたとか。
http://ja.wikipedia.org/wiki
/%E7%AB%B9%E5%86%85%E5%9D%87

>KWATさん
ホルホルさせときつつ、原作では描かれていなかった「こういう場合に在日韓国・朝鮮人は一体どうなるか」も映画で言及すりゃいいのになと勝手に思ってます(笑)
そーいや在日米軍基地がどうするかも、原作では触れられてなかったのはちょっと違和感を感じましたね。

「日本以外全部沈没」読みたいんですよ(笑)こっちはこっちで、ブラックすぎて怖いかもw
ねこねこ
2006/05/10 17:52
そうなんですよ、川崎さん!(誰も知らないって!)
あの映画はちょっとだけど濡れ場がありますからね。
でも何の問題にもなりませんでしたよ。
いい時代でした(シミジミ・・・)。

そうそう、竹内教授!そうだそうだ!!
気になってたんですよ(^_^;)
彦勘助
URL
2006/05/12 18:58
>彦さん
おぉ、スッキリしていただけましたか^^

「そうなんですよ、川崎さん!」って、何でしたっけ(笑)コントとかでしたっけか・・・。
ねこねこ
2006/05/14 21:27
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