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zoom RSS 昔ながらの質屋、下町の人情・・・どーしても好きなんだなぁ、こういうの(;´∀`)

<<   作成日時 : 2006/02/05 16:09   >>

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あれこれ考えすぎて、思考がまとまらない今日この頃。
なので、脳の休憩でまたお気に入りの本を紹介します。
昔ながらの質屋を舞台にした連作推理小説です。


犯人のいない犯罪(小杉健治・著)

台東区浅草、吉原に程近い昔ながらの蔵がある質屋。
主とその息子が二人で暮らす男所帯。
息子はディスカウントショップに就職して勉強した後実家に戻り、若主人として修行中。
自分が跡を継いだら、今流行りのブランドショップのような店構えに変えたいと考えていたり。

客が持ち込む質草が、いろいろな物語をこの質屋に呼び込むのですが、
誰が持ってきても金を貸すわけではないようで。
人となりを見て、質草が盗品でないか確認して、時にはお断りする。
ところが、若主人が客に同情してしまい、そこから物語が始まります。

連作小説なので、一遍一遍は独立して楽しめますけど、一冊通して一つの事件に関わっていくことになってます。


この質屋さんを囲む下町の人間関係、濃い関係が苦手な方は読んでいるうちに
「うへ」
と思うこともあるかもしれませんが、人恋しくなったときに読むと何故かほっとするんですよねぇ。

あんまり内容を書いちゃうとネタバレになっちゃいますけど、
何しろ質草がすごい。

寝ると必ず金縛りにあう布団とか、
推古帝時代の仏像とか、
ホテル代が足りないからラブホテルまで質草取りに来いっていう客とか、
職人の腕を質入したいっていう客とか、
現金の束を質入したいっていう客とか・・・

中にはしんみり、ほろりとくる結末の一遍もあり、謎を残したまま次に続く一遍もあり。そうそう、昔の江戸っ子の粋を垣間見る一遍も。


ところで先日TVでブランド品の質入を取材している番組がありまして。
水商売のおねぃさんが、クリスマスプレゼントを複数のお客さんから同じものをもらってダブった分を質入して現金に換えるっていう。

これ、バブル期にメジャーになった方法よね。

複数のボーイフレンドに同じブランド品のプレゼントをおねだりして、一つだけ残してお金にしちゃう。
質入したこともバレないしお金は手に入るし・・・っていう。
まぁそれも一つの利用方法ではあるのかも知れませんけど。

でも、私はそういう高価なプレゼントもらったことがないので、そういう利用方法の是非は分かりません(個人的にはイヤかなぁ・・・)。

そういう質草は質入と言ってもお金を借りるのが目的じゃないから、請け出す前提がない。
引き取った質屋さんは商品として市価より安く売りに出す。
中には新品も多いので、ブランド品を安く買えるから・・・ってことで客が普通に買いに来る。

ねこねこは普段ブランド品に興味がないので、売り手としても買い手としても縁がなくって。
縁がないだけに質屋さんって、あんまりいいイメージなかったんですよね。


だけど、この小説で“庶民史としての質屋”という部分にも焦点を当てているので、大幅に見方が変わりました。

質屋の基礎知識は例によってWikipediaより。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B3%AA%E5%B1%8B

その他参考サイト
『ぺんぎん質店は今日もやってます』 http://www.lufimia.net/sub/pawn/index.htm

小説の中で名前が出てくるケネス・ハドソンというイギリスにおける質屋の研究者は実在で、本も出ているようです(『質屋の世界』ケネス・ハドソン著/北川信也訳)。
※ちなみにAmazonでは検索で出てこないので・・・図書館にでも行って調べてみようかな。
社会史の一側面として、ちょっと研究してみると面白いかもですね。


まぁまぁそんな難しいことはともかく、もしご興味がおありでしたら
是非、下町情緒を楽しんでみてくださいませ^^
犯人のいない犯罪 (光文社文庫)

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内 容 ニックネーム/日時
小杉健治さんという作家のお名前は、恥ずかしながら初めて知りました。この世界はディープですねえ。門外漢の私みたいなのからすると、無名みたいな作家でも、ふつうに何十冊も物していらっしゃる方、何百人もいらっしゃるみたいです。吉村達也さんを初めて知ったときとか、この人はすごいとか思ったのですが、いつまで経っても世間的には無名で、がっかりしました(苦笑)。機会があったら読ませていただきます。面白そうですね。ミーハーな私は、やはり高村薫、横山秀夫、別のレベルで西村京太郎とか、また別のレベルで奥田英朗とか、好きです。最近「容疑者Xの献身」東野圭吾さん読んで、ちょっと期待はずれでした。
時事問題ショートコメント
URL
2006/02/06 02:51
質屋かあ..いったことないなあ。最近新宿とかできれいな質屋がのっしのっしと増えているようですね、TVネタですが。そういうのとは違う蔵とかもってたりするやつですね。ちょっと帰りに本屋寄ってみるか..まあどうせ今日も本屋さんがあいてるような時間には帰れませんが(笑)
バブル期のブランド質屋入れ..私のあげたものも今どっかで質屋さんに値踏みされてるんやろなあ..あれも、これも、あの娘にもこの娘にも..いや、失礼しました(汗)
ファイブ
2006/02/06 13:05
>時事問題ショートコメントさん
実は私も小杉氏の小説はこれ一冊しか持ってないんですよ^^;
・・・なので、他の作品については分かりませんけど、この本はオススメです(笑)

「この作家さん気に入った!」と思うと、ひたすら著書を集めて読み漁るんですけど、基本的にはその時興味のある主題から手当たり次第に読む感じです。

自分の気に入っている作家がなかなか世に出ない・・・っていうのももどかしいようですが、なかなかオツなものですねぇ。
私みたいな読み方だと、思わぬ人が思わぬ小説を書いている・・・そんな驚きに出会う読み方です。こういうのもオススメですよ^^
ねこねこ
2006/02/06 17:39
>ファイブさん
最近増えてる“きれいな質屋”さんって、質草引取りに来る人いるんでしょうかねぇ(笑)

>あの娘にもこの娘にも..
マメですね(笑)。
どーして私はバブル時代花も恥らう20代前半の乙女だったのに、ブランド品の恩恵に浴せなかったんだろう(・ω・)??
ねこねこ
2006/02/06 17:46

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