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zoom RSS 非難決議採択。どう読む?

<<   作成日時 : 2006/07/16 13:13   >>

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長かったですねぇ(いや、気分的に^^;)。
国連で交渉に当たっていた皆様、
外務省の皆様、
大変お疲れ様でした。
とは言え、「採択されたものをどう反映していくか」は
これからの仕事ですから、この後もお仕事てんこ盛りですね(笑)


■中露含む全会一致で北朝鮮決議を採択
iza!記事 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/worldnews/10875/
【ニューヨーク=長戸雅子】国連安全保障理事会は15日午後(日本時間16日早朝)、公式会合を開き、日米などが提出した北朝鮮のミサイル発射を非難し、同国のミサイル・大量破壊兵器開発に関連する物資・技術・資金の移転などを阻止するよう加盟国に要求する決議案を全会一致で採択した。北朝鮮と友好関係にある中国、ロシアも決議に賛成、国際社会が一致して非難の意思を示したことで北朝鮮には大きな圧力となる。
 日米は当初、経済制裁などを可能にする国連憲章7章を明記した決議案を作成したが、中国・ロシアが「7章決議」に強硬に反対。とくに中国は拒否権行使も辞さない構えを見せたため、安保理の分裂を懸念した英国・フランスが7章を削除する代わりに「国際平和と安全の維持への安保理の特別の責任」を明記する妥協案を提示し、日米も土壇場でこれを受けいれた。
 安保理が北朝鮮の行動に関して決議を採択するのは、同国に核拡散防止条約(NPT)脱退の再考を求める決議を採択した1993年以来。


■国連安全保障理事会が15日採択した北朝鮮決議1695の要旨は次の通り。(共同)
 【前文】
 一、一九九三年の決議八二五、二〇〇四年の決議一五四〇を再確認。
 一、朝鮮半島と北東アジアの平和と安定の維持の重要性を認識する。
 一、核・化学・生物兵器や(ミサイルなどの)運搬手段の拡散が国際平和と安全への脅威となることを再確認。
 一、北朝鮮の弾道ミサイル発射に重大な懸念を表明。
 一、北朝鮮のミサイル発射凍結継続の公約違反に深い憂慮を表明。
 一、(発射にあたり)適切な事前通告を怠り、民間の航空や海運を危険にさらしたことにも懸念を表明。
 一、近い将来さらにミサイルを発射する兆候があることに重大な懸念を表明。
 一、安保理は平和的、外交的解決策を希求し、安保理理事国と国連加盟国の努力を歓迎する。
 一、北朝鮮が九八年、ミサイル推進による物体を発射、日本近海に落下させたことを想起。
 一、北朝鮮の核拡散防止条約(NPT)脱退表明、核兵器追求の宣言に遺憾の意。
 一、〇五年九月十九日の六カ国協議共同声明の重要性を強調。
 一、ミサイル発射が地域の平和と安定、安全を危うくすることを確認。
 【本文】
 一、国際平和と安全の維持に対する安保理の特別の責任の下で行動する。
 一、七月五日の北朝鮮による弾道ミサイル発射を非難。
 一、弾道ミサイル計画に関連するすべての活動を凍結し、ミサイル発射の再凍結を公約するよう要求。
 一、国際法に従いミサイル関連物質・技術の北朝鮮への移転を阻止するよう加盟国に要求する。
 一、北朝鮮からのミサイル関連物資・技術の調達に加え、ミサイルに関連した金融資産移転の阻止も加盟国に要求する。
 一、北朝鮮に自制を求め、緊張を激化させる行動を控える必要があることを強調する。
 一、六カ国協議への即時復帰、核兵器放棄など〇五年の六カ国協議共同声明履行に向けた作業を進め、NPTへの早期復帰と国際原子力機関(IAEA)査察の受け入れを北朝鮮に強く要求。
 一、安保理は六カ国協議を支持し、早期再開を求める。
 一、今後も事態の注視を決意。

こういうものは、原文も読むのがお約束。

■U.N. Security Council's resolution on North Korea
CNN.com http://edition.cnn.com/2006/WORLD/asiapcf/07/15/korea.res/index.html
The Security Council, Reaffirming its resolutions 825 (1993) of 11 May 1993 and 1540 (2004) of 28 April 2004, Bearing in mind the importance of maintaining peace and stability on the Korean peninsula and in north-east Asia at large,

Reaffirming that proliferation of nuclear, chemical and biological weapons, as well as their means of delivery, constitutes a threat to international peace and security,

Expressing grave concern at the launch of ballistic missiles by the Democratic People's Republic of Korea (DPRK), given the potential of such systems to be used as a means to deliver nuclear, chemical or biological payloads,

Registering profound concern at the DPRK's breaking of its pledge to maintain its moratorium on missile launching, Expressing further concern that the DPRK endangered civil aviation and shipping through its failure to provide adequate advance notice,

Expressing its grave concern about DPRK's indication of possible additional launches of ballistic missiles in the near future,

Expressing also its desire for a peaceful and diplomatic solution to the situation and welcoming efforts by Council members as well as other Member States to facilitate a peaceful and comprehensive solution through dialogue,

Recalling that the DPRK launched an object propelled by a missile without prior notification to the countries in the region, which fell into the waters in the vicinity of Japan on 31 August 1998,

Deploring the DPRK's announcement of withdrawal from the Treaty on Non-Proliferation of Nuclear Weapons (the Treaty) and its stated pursuit of nuclear weapons in spite of its Treaty on Non-Proliferation of Nuclear Weapons and International Atomic Energy Agency (IAEA) safeguards obligations,

Stressing the importance of the implementation of the Joint Statement issued on 19 September 2005 by China, DPRK, Japan, Republic of Korea, the Russian Federation and the United States,

Affirming that such launches jeopardize peace, stability and security in the region and beyond, particularly in light of the DPRK's claim that it has developed nuclear weapons,

Acting under its special responsibility for the maintenance of international peace and security. 5 July 2006 local time;

1. Condemns the multiple launches by the DPRK of ballistic missiles on 5 July 2006 local time;

2. Demands that the DPRK suspend all activities related to its ballistic missile programme, and in this context re-establish its pre-existing commitments to a moratorium on missile launching;

3. Requires all Member States, in accordance with their national legal authorities and legislation and consistent with international law, to exercise vigilance and prevent missile and missile-related items, materials, goods and technology being transferred to DPRK's missile or WMD programmes;

4. Requires all Member States, in accordance with their national legal authorities and legislation and consistent with international law, to exercise vigilance and prevent the procurement of missiles or missile related-items, materials, goods and technology from the DPRK, and the transfer of any financial resources in relation to DPRK's missile or WMD programmes;

5. Underlines, in particular to the DPRK, the need to show restraint and refrain from any action that might aggravate tension, and to continue to work on the resolution of non-proliferation concerns through political and diplomatic efforts;

6. Strongly urges the DPRK to return immediately to the Six-Party Talks without precondition, to work towards the expeditious implementation of 19 September 2005 Joint Statement, in particular to abandon all nuclear weapons and existing nuclear programmes, and to return at an early date to the Treaty on Non-Proliferation of Nuclear Weapons and International Atomic Energy Agency safeguards;

7. Supports the six-party talks, calls for their early resumption, and urges all the participants to intensify their efforts on the full implementation of the 19 September 2005 Joint Statement with a view to achieving the verifiable denuclearization of the Korean Peninsula in a peaceful manner and to maintaining peace and stability on the Korean Peninsula and in north-east Asia;

8. Decides to remain seized of the matter.

ざらっと原文を読んで、上段のニュースに掲載されている共同による訳文よりも、
原文の方が使われている用語が厳しいニュアンスになってると思ったんですけど・・・。

国連憲章第7章に基づいて・・・というのは削除されてしまいましたが、
第7章40条を文言を変えて盛り込むことで、
とりあえず日本は譲歩でき、中国の顔も立ったと。
そういう理解でいいのではないかなぁと思います。

【外務省−外務大臣会見記録】
【同−麻生外務大臣談話 北朝鮮のミサイル発射に関する国連安保理決議1695の採択について】

■対北決議案合意、7章は削除も拘束力は確保
iza!記事 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/worldnews/10874/
 日本政府は16日未明、北朝鮮のミサイル発射問題で、国連安全保障理事会に提出された北朝鮮制裁決議案の修正案について、安倍晋三官房長官、麻生太郎外相がハドリー米大統領補佐官、ライス米国務長官とそれぞれ電話会談。英国が提示した国連憲章7章40条に代わる表現を受け入れることを決めた。中国も米国に対し、この表現で了承すると伝えており、安保理理事国15カ国の全会一致による決議案採択が確実になった。採決は米東部時間15日中にも行われる見通し。
 ハドリー氏は安倍氏に「ストレートな表現は難しいが40条の趣旨は生かす。これは法的拘束力があり、日本の勝利だ」と述べた。具体的には決議案を安保理で採択する際に、拘束力を持つことを口頭で確認することで一致したという。


アメリカのバックアップがあったにせよ、日本は初めて主導的な役割を負ったわけで、経験値が上がったのではないかと。(親鳥(アメリカ)が雛(日本)に飛び方やエサの取り方を教えているような雰囲気がありましたしね^^;)

結局、先日の記事でも書きましたけど、
外交交渉って値切り交渉みたいな部分があるんですねぇ。

最初に考えうる一番高い値段をふっかける。
相手が値切る。
最終的に間に収まる。

今回の件で最後まで日本の方針がブレなかったのは
非常にいいことだったと思います。
拳を振り上げるだけの正当な理由がある時は、
考えられる選択肢の中で最も強いものを掲げることが大切で、
これが最初から「非難決議」を掲げていたら、
きっと今頃「議長声明」で決着、
さっぱり意味が分からない結果になっていたんではないかと思うので。


今後、この結果をどう生かすかが大切。
国際的には日米の連携を強く印象付けた反面、
中東問題では宗教的なしがらみのない日本が
独自に動いていることを合わせて印象付けることで
「アメリカ追従だけじゃないよ♪」
という姿勢もアピールし始めたと。
(今後も国連で常任理事国入りを目指すなら、これは大切だと思います)
かつ、北朝鮮の問題はイラン核問題と合わせて、国際的に
「解決すべき問題」の一つになるだけの充分な根拠を得ました。
(即座に武力行使まで視野に入れたかった向きには物足りないと思いますが^^;)

国内的には国民が求める情報の質が変わり始めたということと、
最終的には在日問題にも突っ込んでいくような、
本当の意味での「戦後」が始まったんじゃないかと。

どっちにしてもとっかかりでしかないわけですが、
私としては非常に楽観的に解釈しております。
(もちろんこれからの道のりは険しいのでしょうが)

今後の北朝鮮&中国の動きが非常に気になります。
北朝鮮はどうも早速この決議に反発しているようです。
あくまでも始まりだということを国全体が認識して、
「喉元過ぎれば〜」にならないようにしたいですね。

皆さんは、どうお考えになりましたか?

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内 容 ニックネーム/日時
良くやった!外務省!!
でも・・・北朝鮮は採択45分後に拒否。
「世界新記録になるだろう」
って、ボルトン米国連大使ったらァ(^▽^;)
それにしても、気になるのは北朝鮮の態度です。

>朴大使は他国が北朝鮮のミサイル発射に新たに圧力を加えようとする場合、今までとは異なる形態のより強力な物理的行動をとることになるだろうと話した。

なんでしょう、この強気は?
中国・ロシアが非難決議に賛成し、国際的にも孤立しようとしているこの状況でのこの強気。
単なるブラフか?それとも・・・核か?
ちょいと気になります。
彦勘助
URL
2006/07/16 16:41
なんでも失敗だと言われていたミサイルは
新型で巡航ミサイルのように追撃されないように、低空飛行が出来るとか。
だから性能的に大成功らしい。
TVで言ってたのを通りすがりに見たんで
かなりいい加減だけど・・・。
日本の危険度がアップしたわけです。
本当なら。

情報も錯綜していて、最先端技術を理解出来ていない私には難しい。
日本の技術を総動員して、ミサイルが領空に侵入しないような何かを開発してもらえないでしょうか。って誰に頼むんだか。

それであの強気でしょうか。
くわばらくわばら。
もう、日本中の神様にお願いして
悪い子の北朝鮮にお仕置きをして頂かなきゃ。近場の水神様や、お地蔵様、お観音様、神社・お寺・・・雷様にもお願いしよう。
眠り姫
2006/07/16 21:52
うん、確かに長かった(気分的に、本当)。しかし北朝鮮の決議に対する拒否は世界記録の速さだとか(笑)。
まあなんにせよ、世論が押したなかでの今回の外交交渉は、成功不成功よりもひとつ足を踏み出したということになるんではないでしょうか。ということは、今まで事なかれでやってきた姿勢を変えたことにたいする、リターン、国内でのテロ行為や東アジア以外の他国との摩擦などなどを日本国民が意識しなければいけない時代にはいったということではないかなっと。つまり、相応の代償を我々も支払って世界舞台にコミットしていくことが必要なんじゃないかと私はひそかに決意を新たにしております(笑)ともかく、安保理決議を採択させたからといって終わりではない。これからが真の外交のはじまりですねえ。

ファイブ
2006/07/17 10:32
>彦さん
安保理史上最短での拒否。
各国の国連大使が、一斉に
「( ̄д ̄)エー」という顔になった光景が目に浮かぶ(笑)

北朝鮮の強気は、多分裏側での中国との取引とかがあるんではないですかねぇ・・・。
ねこねこ
2006/07/17 20:54
>眠り姫さん
北朝鮮の兵器に関する情報は、TVでいかに専門家が解説しようとも、本当の情報はないと思ってた方がいいですよ。
だって・・・どうやって情報入手するの?って話ですし。

なので、国民の国防意識を高めて、政府が提示する適切な方法をきちんと選び、後押しすることが「お願いする」ことになると思います。

とは言え、「神風」の例もありますから、八百万の神々にお願いするのは多分ムダじゃないと思います(笑)
ねこねこ
2006/07/17 20:59
>ファイブさん
>相応の代償を我々も支払って世界舞台にコミットしていくことが必要なんじゃないか

その通りだと思います。きっと色々なところで、色々な人が決意を新たにしてると思います^^

リスクを負う覚悟なしに、自分の意思で何かを決めるということはできませんよね。
その第一歩を踏み出したのだと私も思ってます。
・・・ってことは、国が様々な決断をするに当たってのリスクをきちんと国民が「知らせろ!」と求めていくことが大切ですよね。それを求めていくのは有権者一人ひとりの大切な仕事だと思ってます。
ねこねこ
2006/07/17 21:54

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