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zoom RSS 司馬遼太郎に日本を学ぶ(´-ω-`)

<<   作成日時 : 2005/12/01 18:20   >>

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司馬遼太郎氏は、幕末関係の『竜馬がゆく』や『燃えよ剣』でハマりました。
ところが先日、本屋をぶらぶらしていたら、歴史評論を発見。
知ってる人は既に知っていると思いますので大変恐縮ですが、紹介させて頂きます。

この国のかたち〈1〉(全6巻)

戦国時代〜幕末を中心に、小説を書くにあたり歴史とその主要人物の人となりを綿密に取材した司馬氏。
かつ、実際に戦地に赴いた経験をも持つ、氏のエッセイなんてもんじゃない珠玉の評論集です。

この中で『日本ではなかった』と断言する日露戦争勝利〜太平洋戦争敗戦までの期間。当時日本における歴史的流れがその40年間断絶していると言い切る、氏の歴史評論は一読の価値があります。


歴史の“逸話”をお好みの向きには
『歴史と風土』(文春文庫)
がオススメ(Amazonのタグ割当てが1記事1タグなので、ご興味のある方はGoogleなどで検索してみてくださいまし^^;)

歴史と風土では、『脱亜論 by 福沢諭吉』も、脱亜を批判する一部の勢力も、共に間違っていると断言。
何故なら、日本はその生い立ちと社会の発展において「最初からアジアではなかったから」だと。


なるほど、本を読み進める内に納得。日本の特殊性、いわゆる中華思想には収まらない価値観がよく分かる。
結論とするものはともかく(まだ全部読んでいないので・・・)、以前から私が韓国に対して思っていた
「何故、分かり合えないのか??」
を解き明かしてくれました。

『歴史と風土』では、社会構造が成立し発展するのに重要なのは、遺伝学的要素ではなく社会学的要素であることが、“日本という国”を題材に明快に述べられている(と、私は読んだ)。


面白いです。今日本が抱える近隣国との問題の本質を、これほど明確に説明する本って他に見たことがありませんでした。
ねこねこが全部を読了するまでにはまだまだ時間がかかりそうですが、もしお読みになった方がいらっしゃれば是非感想をコメントにお寄せいただければと思います。


日本人ってなんだろう?
日本ってなんだろう?
私が生活している社会ってどういうものだろう?
そもそも、社会って政治って何だろう?

・・・そんな思いがある方に、是非とも手に取っていただきたい本です。


他にも司馬遼太郎氏の対談集が文庫になっていますが(『日本人を考える』文春文庫)、
その中に梅原猛教授(聖徳太子、飛鳥時代研究の権威)との対談も含まれていて、入手の機会を狙っております(文庫本とは言え、それが家計を圧迫するくらいの生活なので)。


歴史を振返ることが、日本を知ること。
しかし、残念ながら氏は太平洋戦争を“日本文化から断絶した一歴史”としてその小説で振返ることはできなかった。あまりにも記憶が生々しかったからだろうか。
日本の歴史における一変節であることを看破しつつも、戦地で悲壮な現実を目にした生き証人としてそれを小説にまで昇華させることだけは適わなかった・・・。

戦時中に言及しなければならない時、行間から立ち上る苦悩はそこいらの小説よりもずっと重くて。


この本をきっかけにずいぶん考えさせられました。
今正に直面している様々な問題が、いかに日本的なものから隔たっているかということを。
日本がどこかで掛け違えたシャツのボタンを、今まさにかけ直そうとしていることを。
そしてそれを妨害する勢力は、いつどんな時代にも存在し、そういった勢力の方が人の心を捉えやすいということを。

蛇足ながら。
『歴史と風土』の中で述べられている数々の話のうち、司馬遼太郎氏『関ヶ原』執筆にあたっての取材では、西軍の石田三成を非常に高く評価しており、尚且つ岐阜県の関ヶ原保存に関しても取材・見聞した件の著述にははっとさせられました。
これがまた・・・非常に価値ある評論となっています。

オススメ!!
この国のかたち〈1〉 (文春文庫)

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大学生活クロニクル
2005/12/06 20:47
司馬 遼太郎 (著) 『燃えよ剣 (上巻・下巻)』 (新潮社、新潮文庫)
司馬 遼太郎 (著) 『燃えよ剣 (上巻)』 (新潮社、新潮文庫) ...続きを見る
おすすめ本と最新映画情報【書評と映画レビ...
2005/12/15 10:50
司馬遼太郎の石田三成評ぜひ読みたいと思います
「司馬遼太郎に日本を学ぶ(´-ω-`)」について 「歴史と風土」にそのような記事があることを知って参考になりました。ぜひ読んでみたいと思います。  今、徳川家康26巻に挑戦中です。本を読むのが遅いのですが、ようやく17巻まできました。山岡荘八描く三成像は虚構的要素が強いのではないかと思いますが、世間に定着している「小ざかしい能吏」「高慢ちきで嫌なやつ」「意地にこだわって大局を見誤るやつ」として活躍(?)しています。  司馬遼太郎の三成像と読み比べてみたら、きっと面白いのではないかと期待... ...続きを見る
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コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
気があいますね、実は私も読み始めたところで。(あいたくないって?そうですよねえ、ってなんでやねん!?っとひとりノリ突込みを。疲れてるかな..)。びしばしきますよね、司馬先生。まだ感想いえるほど読み込んでないのでコメントは控えます。
それにしても..連日ニュースは(ラジオですけどね、朝の通勤時車の中で聞いてます)西村か耐震偽装か広島の小学生か。朝から暗い気持ちになるばかり..。正直ぱーっつと明るい話題がほしい。もう師走に入りましたし。
ファイブ
2005/12/01 22:23
小学5年生の時に、父の本棚から何気無く手にして読みはじめたのが司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』でした。おもしろかったなァ。それ以来片っ端から司馬作品を読みました。でも私が読んだのはほとんどが歴史小説で、評論・対談などはあまり読んでいません。第2次世界大戦に関しては、作品の中でちょこちょこ話題にしていますね。明治維新から日清・日露戦争、そして第2次世界大戦へと続く戊辰戦争、薩長の影響。歴史上のある出来事が、数十年後・数百年後のこの出来事に及ぼす影響、さらにその出来事がまた後の歴史に及ぼす影響、という歴史の相互作用みたいなものをしっかりと見つめた人でした。そしてその発端となったのが、氏自身が体験した、アノ無謀とも言える対米戦争だったのではないでしょうか。上手く表現できないけど、本来『歴史を学ぶ』ということは、反省すべきことは反省し、学ぶべき良い所は今後の指針にする、というような事ではないかと。
彦勘助
2005/12/02 09:27
司馬さんの作品を読んで思うことは、主人公をはじめとした出演者・その時代の様々な資料を片っ端から集めて頭の中で人物の性格設定を確立させ、生きた人間としてその人物を実際の出来事に沿って動かして見せる。この時の状況はこうだから、彼(彼女)はこう考えて行動し、その結果こうなったんだろう。さらに、この状況でこの行動はおかしい。だとするとこういう要素があったに違いない。それを探し出してまた当てはめると・・・というような作業をやっていたように思います。つまり彼にとって『小説を書く』という作業は、同時に歴史の分析でもあったわけで、それが後に『司馬史観』と言われるものになった、と。
もう止めます。長くなるし、最近読んでいないから。
そうそう、第2次世界大戦について書かれているとしたら、『坂の上の雲』かもしれませんよ(確認はしていませんが)。
彦勘助
2005/12/02 09:40
>ファイブさん
あら、嬉しい^^
同じ本を読んでいる人がいると、嬉しいもんですねぇ。

また読み終わりましたら是非感想をお待ちしてます。

年末に向けてお忙しいとは思いますけど、体に気をつけて。
ジョークニュースとかでも取り上げてみようかしら。国内にあんまり楽しい話題がなくてねぇ・・・^^;
ねこねこ
2005/12/02 13:13
>彦さん
おお、ここに司馬遼太郎氏ファンがまた一人いらっしゃいましたね^^

本当に一作家の作品群を指して
『司馬史観』
と言われるって、すごいと思うんです。
小説だが小説でない、みたいな。

紹介した歴史評論に、小説を執筆する際にいわゆる“歴史上の人物”の人物像を様々な取材から見出していく課程がちょっと書かれてたりして、作品群をそれだけお読みになっている方にはかなり楽しいと思いますよ(いや文春のまわしモンではありませんが^^;)。

『坂の上の雲』はこれから読むんですけど、日露戦争を扱ってるみたいですね。
司馬氏の中では日露戦争勝利までは日本の歴史の流れがひと繋がりだということも、評論集で書いてありました。
やっぱこの人に第二次大戦の姿を書いて欲しかったなぁ・・・。
ねこねこ
2005/12/02 13:20
‘坂の上の雲’はよかったなあ。読むの大変だったけど。今、漫画でもやってますよね、えっと名前忘れたけど、東京大学物語書いてた作者で。あれはいいですよ。なんか奮いたちますよ。

体はだいじょぶなんですけどね、どうも気分がめいりますのでジョークニュース特集とかお願いできますか。

もうすぐ私もブログしちゃうかも(笑)一番はじめにとらばーさせていただいていいですか?あっでもこんなこと言ってて私そういう手続きたいがい遅れますので(苦笑)。
ファイブ
2005/12/02 19:52
>ブログ
わーい、とらばー大歓迎!!
なぁに、始めるのはカンタンですよ^^
維持管理するのが大変なだけで(汗)

是非ゼヒ、ファーストコンタクトお待ちしております^^
ねこねこ
2005/12/02 20:56
ファイブさんがブログ!こりゃあ楽しみだ。
私も・・・考えちゃおうかな?
彦勘助
2005/12/03 07:20
彦さんもゼヒ^^

こーいうとこから輪が広がると嬉しいですもの。

気長にお待ちしてまーす。
ねこねこ
2005/12/04 01:25
コメントありがとうございます。
まだ、燃えよ剣しか司馬遼太郎作品は読んでいないのですが、他の作品もこれから読んでいきたいと思います。
シェリー
2005/12/07 11:17
>シェリーさん
こちらこそ、コメントありがとうございます。
是非お読みになって、どっぷりハマって下さいませ^^;

またそちらにも伺いますね^^
ねこねこ
2005/12/09 11:07

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